140311 小保方さん、貴女の出番ですよ

 常識を覆す発見となった新型の万能細胞「STAP(スタップ)細胞」。 理化学研究所発生・
再生科学総合研究センターの小保方(おぼかた)晴子研究ユニットリーダー(30)と共同研究した
山梨大の若山照彦教授(46)は「彼女の並外れた粘り強さが生んだ偉業だった」と振り返った。
http://sankei.jp.msn.com/science/news/140208/scn14020822050001-n1.htm 2014.2.8

 理化学研究所などが英科学誌ネイチャーに発表した新型万能細胞「STAP細胞」の論文に 
不自然な画像があると指摘された問題で、共著者の若山照彦山梨大教授は 単純ミスによる画像
の誤掲載であり、筆頭著者の小保方晴子さんは「全く気付かなかった。研究そのものを疑われる
のは悔しい」と話しているという。また他の研究機関から実験再現の報告がない点については、
最適条件や環境を整えることが非常に難しく、ノウハウが必要」と述べた。         
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140225-00000105-san-sctch 産経新聞 2月25日

 3月10日、若山教授はNHKの取材に対して「研究データに重大な問題が見つかりSTAP細胞存在
の確信がなくなった」とし、論文取り下げの同意を他の著者に呼びかけたと明かした。    
http://ja.wikipedia.org/wiki/小保方晴子           

 英科学誌ネイチャーに掲載され、生物学の常識を覆す発見として世界を驚かせた
新型の万能細胞「STAP(スタップ)細胞」の旗色が悪い。 国内外の関係者が
論文通り実験しても万能細胞が再現しないという問題がクローズアップ、さらに、
写真の誤掲載や他論文からの無断引用が指摘され、最近ではねつ造説まで飛び出す
有様だ。                                 

 しかし、従来の新聞やテレビの報道からは小保方さんが論文をねつ造するような
人柄とは思えない。また、ネイチャーほどの科学雑誌が厳しい審査の結果公表した
研究論文だであり、さらにハーバード大学や山梨大学の教授陣が共同執筆者として
連名している論文だから、初歩的な実験ミスの可能性、つまり試料に元々残存して
いた万能細胞を 実験で加えた特殊な刺激によって新たに出現した万能細胞である
と見誤った可能性は まずないと考えられる。                

 そうなると 残された可能性は実験条件の一部見落としの可能性である。つまり
小保方さんは確かに新型万能細胞「STAP細胞」を発見したのだが、複雑な実験
手順や条件を記述したレシピについて、その一部の基準化または定量化が不十分で
あるため、本人自身が実験してもデリケートな実験条件の変動によって、万能細胞
が再現する場合としない場合がある、という可能性である。          

 だとすれば、小保方さんの実験プロセスは、O.ヘンリイの有名な短編小説である
「失われた混合酒」の主人公たちの試行錯誤に似た点があるのだ。この小説では、
 偶然 極上のカクテルを発見した主人公が そのレシピを忘失してしまったため、
二度と同じカクテルを再現できなかったという結末になっている。       

   しかしこれは、あくまでもフィクションの世界の帰結であり、現実論としては
  仮に一度でも「STAP細胞」が実現したのなら 同一条件を設定しさえすれば
「STAP細胞」が再現するはずである。だから、小保方さんは「疑われたのが
悔しい」などと子供じみたことを言っていないで、原点に戻ってレシピを綿密に
再点検すべきだろう。画期的な研究なのだから、レシピの完全を期すために2年
や3年かけても構わないし、無知な世間の雑音などは無視して良いだろう。  

 ただ、論文の連名者にあれこれ言わせて自分は黙りこくっているという現状は
好ましいとは言えないだろう。一度でいいからできるだけ早く公の場に顔を見せ
「今、こう考えて、こうやっている。結論が出るまで、静かにしていなさい」と
宣言すべきだ。もちろん、軽薄な質問はノーコメントで押し切っていいだろう。
 さあ小保方さん。貴女の出番ですよ。応援している皆んなが待ってますよ。 


写真左:TAP論文著者小保方さんと若山氏   写真右;STAP細胞、右ips細胞の手順
写真引用先:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140225-00000105-san-sctch
http://ja.wikipedia.org/wiki/刺激惹起性多能性獲得細胞


           追記:論文連名者の責任                
 自分が現役だった昔は、論文の連名者は主筆でなくても論文の内容を十分把握し、
従って内容に責任を持つべしと指導されたものだ。               
 その意味で、小保方さんの論文の連名者の一人である 山梨大学教授の場合はどう
評価すべきなのだろう?  冒頭に掲載した3件の引用情報そのほかを読み併わせる
と、共同研究者としては、いささか利己的で無責任に思える。 昨今は、論文の本質
を十分理解せずに連名者になる人が多いのだろうか?              

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