150729 米国人による米国のための新安保法制

 グローバル化した世界とますます複雑化する安全保障環境には多数の困難な課題が存在する。
このような今日の大問題に適切に対処するには、より強力でより平等な米日同盟が必要である。
日本が強い米国を必要とするに劣らず、米国は強い日本を必要とする。           
引用先:http://iwj.co.jp/wj/open/archives/56226 第3次アーミテージレポート、2012
            



新安保法案審議で、どうして安倍総理や中谷大臣の答弁があいまいなんだろう?
それはね、新安保の「コワーい」中身を隠そうとしているからなんだってさ。

しかも、その「コワーい」中身を提案したのが、安倍内閣ではなく
アーミテージっていう米国人だから、なおさら隠そうとするんだってね。

そりゃあ、恥ずかしくて言えないよねえ。新安保が米国の要請だなんて。

その「コワーい」中身は、アーミテージ レポート言うんだけど
文頭にまえがきの一部を引用したように、「コワーい」方針がいっぱいだよ。

まず、地域的防衛連携について、こう書いてあるよ。

 今日では、利害地域は遠く南へ、さらには遥か西の中東地域まで拡大している。
ホルムズ海峡の封鎖や南シナ海での軍事的緊急事態は、日本の安全と安定に深刻な
影響を及ぼすものと考えられる。日本の活動領域を十分に拡張させるより強健で、
また相互運用性のある、情報・監視・偵察(ISR)能力と作戦を必要としている。
今後の新たな見直しでは、より広範な地理的範囲を含めるべきである。     

これだよね。安倍総理が「新安保は適用地域を限定しない」って言ってるのは。
必要があれば、自衛隊はて地球上のどこにでも進出し、米軍と連携し     
  情報・監視・偵察活動を行いと作戦行動に出るってことだよね。こわいね。


そして、同盟の相互運用性について、こう書いてあるよ。

 新たな環境はより強大な連帯と両国における部局横断的な相互運用性及び両国間の相互運用性を明確
に必要とし、日本の防衛省及び外務省と共に米国国防省の指導により十分に統合され前進するものでな
ければならない。                                      

自衛隊と米軍という軍事部門だけではなく、                  
     防衛省や外務省と米国国防省が情報の統合と運用を謀る、つまり    
         防衛省や外務省が米国の国防省の指導下に入るってことだよね。
端的に言えば、自衛隊が米国国防省の指揮下に入るってことなんだと思うよ。

だから、安保法制についての安倍総理や中谷大臣の答弁があいまいなんだよね。
だって、戦時の具体方針は一々米国防省にお伺いを立てなくてはならないもんね。

さらに、技術協力と共同研究開発については、こう書いてあるよ。

 相互運用性の第2の側面はハードウェアに関するものである。日本の「武器輸出三原則」の変更が武器
輸出と技術協力に関する政策の窓を押し広げている。  マクロレベルでは、規制緩和が洗練した将来の
武器と他の安全システムの共同開発の機会を促進させる。この点においては ミサイル防衛が素晴らしい
モデルとなっている。 この計画は同盟が競争でなく、非常に複雑な防衛システムの開発と製造に共同で
従事できることを本質的に証明している。軍事協力の可能な分野は、次世代の戦闘機、軍艦、レーダー、
戦略的な輸送、通信、そして全体的な情報・監視・偵察の能力に成りうる可能性がある。       

だから昨年、安倍政権は平和国家のシンボルであった武器輸出三原則をあっさり捨てて      
    どんな危険な武器でも自由に作って輸出できる、防衛装備移転三原則に切り替えたんだね。
今は、豪海軍への潜水艦技術協力や、米海軍へのイージス艦レーダ技術輸出など、着々進んでるよ。
 
そして集団的自衛については、驚くようなことが書いてあるよ。

 しかし皮肉なことに、日本の利害の保護を必要とする最も深刻な条件の下で、我々の軍隊は日本の集団
的防衛を法的に禁じられている。軍事的に、より積極的な日本を、もしくは平和憲法の改正を求めるべき
である。 集団的自衛の禁止は同盟の障害である。                        

集団的自衛権確立のために平和憲法を改正を求めるべき、だなんてよく言えるよ。
これはもう、内政干渉という段階ではなく、日本を属国視しているようなものだよ。
これぞまさしく「米国の米国人による米国のための安保法制」としか言いようがないぜよ。

安倍総理は、日本国民に何の説明もしないまま、米国に安保法制の成立を約した。
安倍総理が心の底から新安保法制は正しいと確信してしているのなら      
      何故、堂々とその中身を説明し、国民の理解を得ようとしないのか?

安倍総理の態度を見ていると、新安保法制が憲法違反であることを隠し、
しかも新安保が米国の要請であることを隠そうとしている、としか言いようがない。

安倍総理はNHK大河ドラマ「花燃ゆ」のファンらしいが、その中で    
法秩序(天皇上位)を無視して日米修好通商条約を結んだ井伊大老に対し、
             死を決した吉田松陰はこう言い切っているよ。
「外国の脅威から国を守るには、全ての人(草莽の士 )の協力が不可欠である。
人心を顧みぬ幕府の独裁政治、徳のない井伊大老の政治こそが亡国の政治である」

ところで安倍総理は、この故郷の大先輩、吉田松陰の警告が         
         自分に投げかけられているってことに気がつかないのかねえ。



写真(左)リチャード・リー・アーミテージ  引用先:ja.wikipedia.org/wiki/リチャード・アーミテージ             
  (右)いかに憲法を安保法制に合わせるか!? 引用先:http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/163d52a71f295981331e9ec430739647
 
                 
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