part.4 坐骨神経痛の自己治療:腰掛け姿勢の改善で短期治癒

 はじめに                                

 しばらく前、「坐骨神経痛」なるものに見舞われ往生した。半年ほど前から痛み
の前兆はあったのだが、ある時点から急激に痛みを増し、まともな姿勢でパソコン
作業ができず、車も腰痛で休み休み運転しかできなくなった。その苦痛から逃れる
ための療法法はないものかと 例によってあれこれネットサーフィンしたところ、
懇切で丁寧ないくつかのアドバイスを見つけることができた。         
 そして、それらに従って自己治療した結果,何と、ほぼ1週間で「坐骨神経痛」
から解放された。発症の原因は、長年にわたったパソコン作業での「誤った椅子の
座り方」であり、その一寸した改善によって、短期間で完治したのである。   
 以下に、その体験談を具体的に紹介したい。                


 坐骨神経痛の発症原因                           

坐骨神経痛の発症原因は様々だろうが、その多くは筆者と同様、誤った椅子の座
り方に起因し、従って椅子の座り方を改善するだけで治癒すると考えられる。 
 逆に言えば、椅子に長時間座り続けるデスクワーカーやドライバーは、座席へ
の座り方に十分な注意を払うことで、坐骨神経痛の発症を防ぐべきだろう。  

 筆者は長年、正しい椅子の座り方は、十分に腰を引き、腰を背当てに密着し、
背筋をまっすぐ伸ばす姿勢、だと思い込んで実行して来た。         
 しかし、それこそが腰に良くない姿勢である。そして、若い内は問題は表面化
しなかったのが、高齢化に伴う体力低下で破綻が生じたのである。      
 そういう意味で「坐骨神経痛」は一種の生活習慣病であって、マッサージや針
治療で痛みが和らいでも一時しのぎに過ぎない。 正しい椅子の座り方」を実践
することだけが、症状を改善する唯一の治療法である。           


 正しい椅子の座り方                           
 実は、人間にとって最も自然な姿勢は真っすぐに立つ姿勢であ、このとき腰椎
の椎間板は、図.41の左半部分に示したように 骨盤の中央で腸腰筋(腸骨筋
+ 大腰筋)に支えられて宙に浮いた状態になり、ストレスが最も少ない。そして
骨盤の角度は、いわゆる「立った状態」になっている。           

 これに対し椅子に尻をついて座る姿勢では骨盤が「寝た状態」になり、脊椎と
大腿部の角度がほぼ90度になる。この時腰の負担は立ち姿勢の1.4倍に達し、
この角度がさらに小さくなると腰の負担が劇的に増加する。 このような状態を
端的に示したのが図.41の×印がついた「正しくない」姿勢である。     

 要するに、正しい座り方とは骨盤を立てる座り方である。言い替えれば、お尻
で座るのではなく、太ももで座る姿勢である。骨盤を立てると自然と背筋も伸び
た状態になり、脊椎のS字カーブも保たれ 腰に負担がかからない。     
 このような状態を端的に示したのが、図4.1で ○印がついた姿勢であって、
背もたれが不要な、いわば乗馬姿勢と同じ座り方である。         



図4.1 誤った座り方と正しい座り方
  引用先:http://www.page.sannet.ne.jp/yamato99/youtuu/youtuu_index.html「腰痛改善大作戦」 

 何と、筆者は50年以上もの間 図の×マークの姿勢が正しい姿勢だと盲目的
信じ続行したため、筋肉老化とともに坐骨神経痛を発症したと言う訳だ。  
 その痛さたるや、椅子に座ってのパソコン作業ができず、椅子に正座したり、
椅子なしの立て膝でやったりした。 車の運転は多少身体をひねった姿勢でしか
できず、休憩時に降車する時は腰に激痛が走り、腰を伸ばし歩き出すまでに一定
の時間を要する有様だった。                       
 この苦痛から逃れるため、インターネットであれこれ調べて会得した自己治療
の内容と治療結果を以下に説明する。                   

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 による坐骨神経痛の自己治療:腰掛け姿勢の改善             

 腰痛の原因となる椅子の座り方を、どのように 改善すれば良いのだろうか?
そのヒントになるのが 図4.2である。これはバランスチェアという椅子を製造
している北欧家具メーカーのモデル図だが、図の左の従来の椅子のらたちから、
右のこれからの椅子に切り替えれば良いのである。             



図4.2 理想的な椅子の設計概念
  引用先:http://www.page.sannet.ne.jp/yamato99/youtuu/
youtuu_index.html「腰痛改善大作戦」 

 と言っても、年金生活の筆者には 理想的な椅子を購入する資金などはない。
そこで、現在使用している椅子を改善することにした。 それが図4.3である。
している北欧家具メーカーのモデル図だが、図の左の従来の椅子のらたちから、
  左側の写真はパソコン作業用椅子の改善内容である。まず、二つ折りにした
薄い座布団に折り畳んだバスタオルを挟んだスペーサーを準備し、椅子の座面の
前寄りに置く。そして、この部分に尻ではなく太ももを乗せるようにして座る。
背骨と大腿骨の角度は自然と120〜130度に保たれ、背もたれは全く必要ない。
膝から下の部分は、その時々に応じて 前に伸ばしたり後ろに曲げたり、好きな
ようにしている。                            
 効果は抜群で、その日から長時間作業が可能になり、坐骨神経痛そのものも
わずかの間にまるで嘘であったように解消してしまった。         
 また右側の写真は、マイカー運転席の改善内容である。座部の尻部分へこみ
解消には、やはり二つ折りのクッションとバスタオルを利用し、太ももが多少
でも前傾状態になるようにした。同時に、背もたれを従来より少し後ろに倒し
、いわゆるアメリカンスタイルと言われる後傾姿勢で運転するようにした。 
 この結果、背もたれを使用した状態でも、背骨と太ももの角度が120度に
近づき、長距離ドライブも時々の休憩だけで問題を生じなくなった。    


図4.3 簡易な椅子の改善方法
  引用先:http://netsurfer-k.info/ミニレポート「坐骨神経痛が自己治療で全快」


 こうして、新たな費用発生も殆どなく坐骨神経痛を撃退することができた。
ひとえにインターネットに貴重な情報提供してくれた、知性と探究心と親切心
とを持ち合わせた多くの人々のお陰だと感謝している。          

 ところで、坐骨神経痛は ぎっくり腰と違って突如発症するのではなく、必ず
前兆があると思う。                          
 筆者の場合は、ウオーキング中に時々右足の大腿骨付近に痛みやつっぱりを
感じ、立ち止まっては股関節を思い切り伸ばして対処していたこと、前屈みの
長時間の園芸作業のあと、腰を伸ばすのが辛かったこと、などが前兆だったと
考えている。                             
 もし、このような一過性の腰痛が頻繁に起こったら 坐骨神経痛の前期かも
知れないので対策を検討した方が良いと思う。そして、そのような場合には、
本稿と同時に下記参考文嫌のご一読をお勧めしたい。           

[参考文献]
1)http://www.page.sannet.ne.jp/yamato99/youtuu/youtuu_index.html
「腰痛改善大作戦」椎間板ヘルニアを経験したスポーツマンとして実体験
2)http://www.oa-vdt.com/vdthealth/koshi/ パソコン作業で       
腰痛にならない正しい座り方               
3)http://allabout.co.jp/gm/gc/207759/ All about            
   骨盤を立ててサドルに座ると痛みが消える  
4)http://www.lumbar.jp/zakotushinkeitu.htm 坐骨神経痛の       
症状、原因、治療法について           
5)http://www.nurve.info/ 坐骨神経痛 症状原因治療ガイド01        
6)http://balans.jp/concept.html バランスチェア             


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