part.7 老人性皮膚掻痒症の自己治療:こまめな入浴とクリーム塗布

 身体中が痒い痒い                         
 昔から背中や腰が痒くなることはよくあったが、局所的だし一過性だった。
それがである。                            
昨年の10月ころ、全身が痒くなり出したのである。 腰が痒いのでかくと、
今度は背中が痒くなる。たまらず背中をかくと今度は臀部が痒くなる。臀部を
かくと太ももが痒くなる、という具合で 何時の間にか 全身を引っ掻いている
のである。当然、夜 ふとんに入っても、全身がむずむずして 寝付きが悪い。

 これはたまらんとインターネットで調べたら、どうやら老人性皮膚掻痒症と
いう病気らしい。参考文献を読むと、発症原因についてこうある。     
「高齢者の汎発性皮膚掻痒症は、高齢者特有の乾燥肌 いわゆる老人性乾皮症
に起因するものが最も多く、皮膚の老化によって 皮膚の表面の皮脂膜やその
すぐ下の角質層に脂が減少し、角質層が水分を失い かさかさになるためです
。特に冬の乾燥期は皮膚はさらにかさついて痒みが強くなります」     

 そういえば、すべすべしていた筈の肌がいつの間にか妙にごわごわしている
のに気づいた。これは何とかしなきゃあ!                

 対処法について、参考文献には衣食住に関するいろいろな注意のほか、入浴に
関して こうあった。                          
  「お年寄りは風呂好きな人が多いが、体を洗う際 せっけんが汚れと共に皮膚の
脂肪分や脂肪膜も落ちてしまうので、せっけんは少なめにして ゴシゴシ洗いは
やめ、入浴直後に保湿外用薬を用いたスキンケアを励行しましょう」    
     

 しかし、自分は従来 皮膚の角質などを無理矢理こすり落とさないよう、洗具
を用いず手先に石けんを付けてソフトに身体を洗って来たのである。それこそ、
参考文献以上に注意を払っていた筈だ。なのに、いつの間にか 皮膚がごわごわ
してしまった。これ以上せっけん量や入浴回数を減らす訳にはゆかない。 さて
どうしたら良いか?                           

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積極入浴作戦                          
 次のように考えた。ごわごわした老人性乾皮が掻痒症状の原因であるとすれ
それを除去して従来のすべすべした皮膚を取り戻すべきだろう。そのためには
入浴を避けるべきではなく、むしろ積極的に活用すべきだろう。むろん入浴に
よって失われる皮膚表面の脂肪分は、その都度補充すべきだろう。     

 そこで、以下の方針を実行することにした。              
1)毎日入浴する。                          
 40度程度の湯に、額に汗するまでゆっくりつかる。          
 やや固めのタオルに石けんをたっぷりつけ、適度な強さでこすり洗いする。
 シャワーで全身の汚れを十分洗い流す。                
2)入浴後、からず油性分を全身に塗る。                
 何を塗布するか? できれば薬用成分は避けたい。           
 そこで目をつけたのがヘアークリームである。最近めっきり頭髪が薄くなり
、使わなくなった愛用ヘアークリームが瓶一杯余っている。スキンローション
よりも粘りがあり、ヘアークリームより柔らかく塗りやすい。これだ!   

 効果は抜群だった。対策を始めて数日でか痒みの連鎖が解消し始めた。1ヶ
月も経つと、皮膚がすべすべし始めた。3ヶ月経った頃から入浴回数を2日に
1回に減らした。改善のテンポがやや遅くなったが、着実に前進してきた。 

作戦結果の評価                         
 入浴作戦を開始して4ヶ月半が経った。作戦は成功である。両腕の外側部を
除く殆どの皮膚が滑らかさを取り戻した。痒さは、背中の一部を除き、一過性
になった。これらは、今後の作戦継続で改善方向に向かうと考えている。  

 課題もある。夏期には入浴回数の増加が必要か?  今後、油性分の塗布は
毎回必要か? ヘアークリームよりベターなものはないのか? などである。
 これらの点については、結果が分かり次第、改めて報告する。      


半年後の状況                          
 発症後半年経った現在、最後までごわごわしていた 上腕外側部の表皮もすべ
すべした状態になり、全身のかゆみも殆どなく、治療作戦は成功と言える。 
さらに、温暖期に入ってからは油分塗布を打ち切ったが問題はないようだ。 
入浴回数も隔日のまま推移している。                  
 なお、男性と言えども乳房は固いタオルでこすると後で腫れる場合がある
ので、手か柔らかいタオルでソフトに洗う方が良いようだ。       


<参考文献>
http://health.goo.ne.jp/medical/search/102D0100.html  そうようしょう 掻痒症
http://www.sagamikanpo.co.jp/grand/grand-b3.html お年寄りの皮膚のかゆみ「皮膚掻痒症」
http://www.geocities.jp/pinpinkorori100/kayui.html 老人性皮膚掻痒症
http://www.hokkaido.med.or.jp/muroran/kenkou/no0211.htm 老人性皮膚そうよう症
   

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