part.8 変形性股関節症の自己治療:注意深い姿勢変更とストレッチ

 突然の発症                              
 その症状は、2ヶ月ほど前 左足に突然現れたのである。 腰を曲げると、足が
つっぱったように痛み曲げられない。昨日まで指先が床に届いたのに、膝までが
やっとである。ベッドからの立ち上がりや椅子の座り立ちなど、姿勢を変えよう
する時に特に痛みが強い。痛みは股関節よりも、太ももや膝、ふくらはぎ生じる
ことが多く、先年右足中心に発症した坐骨神経痛に似ている。だが、痛み方が少
し違うようだ。そういえば、最近どこかの知事さんが変形性股関節症を発症して
手術入院したというニュースがあったが、ひょっとして? そこでネットで調べ
て見るると、やはり同じ病気のようだ。                 

変形性股関節症                         
 インターネット情報によれば、変形性股関節症には老化に伴う一次性のものと
、先天的あるいは後天的な病因で生じる二次性のものとがあるようだ。自分のは
前者、つまり老化による関節軟骨部の摩耗など変形が原因と考えられる。   
 症状の現れ方は多様だが、一般的に姿勢変更時に痛みを伴い、初期は脚の付け
根より膝の上部やふくらはぎなどにこわばりや痛みがあり、中期になると痛みが
次第に股関節に集中し始め、末期には寝ているときも痛みがあり、歩行も困難に
なるという。ああ、いやだいやだ。                    
 治療は大きく保存療法と手術とあるという。どこかの知事さんは即手術という
ことになったようだが、年金生活者の当方は手術費用もままならないし、名医に
執刀してもらえる保証もない。さすれば保存療法しかあるまい。       
 保存療法は、症状の進行を抑えるために行うもので、初期は運動療法(リハビ
リ)と物理(温熱)療法が中心となるらしい。さて、どうする?       

自己治療の実行                          
 変形性股関節症の原因が、老化による関節軟骨部の変形であるとすれば、喜寿
を過ぎた自分には、もう、原因を除去するだけの回復力は残っていないだろう。
だから、これ以上の悪化を抑え、現有運動能力を極力維持するしかないだろう。
 いや、何も悲観せず、積極的に能力を維持すれば良いのだ。 これは病気では
なく、誰にも起こる老化現象であり、単に身体の動作範囲や動作速度が歳相応に
なったのだと考えて、生活モードを切り替えれば良いだけの話なのだ。    
 そして、生活モード以下のように切り替えることにした。         

1)姿勢変更は慎重に!                         
 特に重要なのは寝起きである。間違ってもマットやベッドからガバッと起きる
ようなことをしてはいけない。若い頃、というより発症前に比べて、関節の稼働
範囲が狭くなっているのだ。だから、痛みが生じない方向や角度やを選びながら
ゆっくり立ち上がるべきだ。つかまり立ちか、両手で膝を支えながら立ち上がる
と良いだろう。かがむような姿勢から徐々に背筋と腰を伸ばすと良いようだ。 
 筆者の場合、まずベッドに座った姿勢から、つかまり立ちまたは両手膝支えの
状態で徐々に腰を持ち上げ、膝がある程度立った状態から胸を後ろにそらして、
つま先立ちするような形で背筋を伸ばすと痛みなく立ち上がれるが、この辺りは
個人差があると思うので、試行錯誤で最適解を見つけてほしい。       
 万一寝起き動作に失敗して足に痛みを生じた場合は、我慢して次の作業に移行
せず、再度横たわってしばらく休息してから寝起きをやり直す方が良い。   

 椅子に腰をかける時や椅子から立ち上がる時も同様な注意が必要だ。手すりの
活用や手で膝を支えるなどを怠らないようにしなければならない。      
 意外に問題が大きいのはマットやベッドに横たわる場合である。うっかり腰を
ひねったりすると股関節に痛みが走るので要注意だ。 まず、両手で支えながら
膝をつき、四つん這いになってから左右どちらか痛みの生じない方向に側転し、
仰向けになる。後はごろごろ身体を動かしても大丈夫だ。          

2)積極的に身体を動かそう                         
 姿勢変更を丁寧に実行した後は積極的に身体を動かした方が良い。室内にいる場合
でも、時々膝の屈伸をしたり、歩き回ったり、階段を上り下りするのが良いようだ。
椅子作業は長時間連続して行わず間欠的に立ち姿勢で休息する方が良い。特にデスク
ワークの多い人は、坐骨神経痛を予防する意味でも休息を心がけよう。      

  3)ストレッチ運動と散歩の習慣化                         
 変形性股関節症を発症すると、とりわけ前屈姿勢や横ひねり姿勢で太ももやふくら
はぎに痛みを生じるのでストレッチ運動がおっくうになりがちだ。しかし保存療法、
つまり現状の運動能力の維持にストレッチは欠かせないと思う。         
 筆者は長年、毎朝のんびり小一時間のストレッチを続けて来た。マットに寝た状態
と床に立った状態が半々で、自分に合った色々な運動を組み合わせて行っていた。 
 それが、変形性股関節症を発症した瞬間から苦痛になり数日の間止めてしまった。
最初にも述べたように前屈運動や横曲げ運動時に太ももや膝に痛みを生じるからだ。
しかし、これでは筋力が落ちて病気に負けてしまうと考えてストレッチを再開した。
          今から思えば当然のことなのだが、それが良い結果をもたらすようになった。何も、
従来のメニューを100%こなす必要はないのだ。例えば前屈運動で痛みを感じたら
それ以上曲げるのを止めて元に戻せば良いのだ。運動によっては以前よりテンポを下
げれば良いし、きついと感じる運動は除外するか内容をやさしく変更すれば良い。 
 日によってフルメニューの50%であったり30%しかできなくてもいいから毎日
継続することが大切だ。そして、動作時の痛みも徐々に薄らぎ、運動能力も少しずつ
回復するだろう。                              
 一方、散歩と言うかウォーキングの習慣化も重要だ。従来より速度や距離を減らし
てもよいから続けよう。何と言ってもウォーキングは生活の基本だから。     

3)温熱療法について                         
 変形性股関節症を発症したのがまだ寒い頃だったので、エアコン嫌いの筆者は仕事
に疲れるとコタツに入って暖をとった。無論掘りごたつではないから、よっこらしょ
と、あぐらをかいてコタツに入るのだが、これがなかなか具合が良いのだ。入る前に
あった足の痛みが消えてしまうのだ。これが温熱効果というものだろうか?ただし、
こたつを出る時は、ゆっくりと支え立ちをしないと痛みを誘発するので要注意でだ。
 ちなみに、気候が暖かくなりコタツはしまったが、あぐらをかいて座る姿勢は意外
と楽なので、休憩時はソファより床に座ることが多い。どうして、あぐらをかいても
股関節が痛くないのだろう? まあ有り難い話ではあるが。           

自己治療の評価                            
 自己治療を始めてから1ヶ月半、治療効果は抜群と言える。           
 変形性股関節症を発症した当時は、終日左足のふくらはぎや太ももの痛みが絶えず、
前途に不安を感じたが、現状では痛みが大幅に低減し、ややもすれば股関節症を意識し
ない瞬間が多くなった。前屈動作なども徐々にではあるが回復の兆しが見える。   
 とは言え、回復の基調には波があり、うかつな動作で痛みが走ることがあり油断大敵
ではある。だが治療効果は明確であり、希望を持って進めているので、一定期間後に改
めて状況報告をする予定である。                        


<参考文献>
http://health.goo.ne.jp/medical/search/102D0100.html  そうようしょう 掻痒症
http://www.sagamikanpo.co.jp/grand/grand-b3.html お年寄りの皮膚のかゆみ「皮膚掻痒症」
http://www.geocities.jp/pinpinkorori100/kayui.html 老人性皮膚掻痒症
http://health.goo.ne.jp/medical/10981300 変形性股関節症とはどんな病気か
http://www.joa.or.jp/jp/public/sick/condition/knee_osteoarthritis.html 日本整形外科学会
http://www.richbone.com/kansetsu/ill/ill.htm RICHBONE変形性膝関節症とは
http://health.goo.ne.jp/medical/10981300 変形性股関節症の症状と原因 - gooヘルスケア 
  

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