付録11. インフルエンザ・ワクチンは有効か?

 最初に結論を言えば、インフルエンザ・ワクチン有害無益である。   

 インフルエンザ・ワクチンの肯定派、否定派共に意見が一致しているのは
ワクチンが、特定の型のウィールスにしか効かないこと、接種後免疫が形成
されるまでに2週間を要すること、免疫持続期間は高々3ヶ月であること、
一定の確率の副作用を伴うこと、医者によっては 費用がかさむこと、その
ほかに あまり知られていないが、現状のワクチンは血液中には抗体を形成
できるが、鼻や喉の粘膜には抗体を誘導できないないので、インフルエンザ
の感染そのものを防ぐ力が弱いこと、などである。           
http://nhpro.nikkeibp.co.jp/article/nhpro/20111027/114801/ 日経ヘルス    
 感染阻止を目指し、経鼻ワクチンの開発進む 国立感染症研究所感染病理部長谷川秀樹部長

 このような点から、インフルエンザ・ワクチには大きな効果がないことが
予想されるが、それを端的に示唆したのが 2012年2月放送の NHKの
科学ドキュメント番組である。                    
 下の写真は その番組のタイトルだが、この中で、大流行だったその年の
A型香港風邪に関し、神戸市、横浜市、三重県、佐賀県などを調査した所、
80%以上の地区で ワクチンが効かない と言う声があったという。  



写真1 ワクチン効果は低い、と伝えるNHK番組の画面
     引用先:http://www9.nhk.or.jp/kabun-blog/200/110759.html  2012年02月

 では、インフルエンザ・ワクチの定量的な予防効果はどの程度なのか?

 廣津医院長の廣津伸夫氏は、日本臨床内科医会の研究によれば、予防接種
にどれだけの効果があるのかを示す“有効率”は、最新データ(2010-11年)
で、たったの20%ほどでしかな、という。               
http://getnews.jp/archives/288009 ガジェット通信        
 インフル予防接種 効かなくても重症化防ぐ効果あると医師 2013.02.05

 さらに(2012-13年)シーズンは、厚生労働省の予測通り A香港型が流行
したにもかかわらず、“有効率”が さらに低下し、患者数が増加したが,その
原因についてみやがわクリニック院長の宮川浩一氏は、同じA香港型の中にも
さらに細分化された型があり、そのレベルまで一致しないと、完全に 発症を
抑えることは難しい。今年は,ウィールスが例年より大きくマイナーチェンジ
していると考えられる、というという。                 
   http://www.news-postseven.com/archives/20130131_169325.html Newポスト        
 インフル予防接種の効果は2割「今年は特に効きにくい」と医師 2013.01.31

 このようなインフルエンザ・ワクチンの無力さについては、既に30年前
有名な「前橋レポート」で指摘されている。              
 「前橋レポート」というのは、当時全国で実施されていたインフルエンザ
・ワクチンの学童集団接種の効果に疑問を持った前橋の医師会が、国立衛生
試験所や群馬大などの協力を得ながら、ワクチン接種の効果について 数年
がかりで大規模調査した資料である。                 
 図1は、その一つで,ワクチンの集団接種を中止した前橋市や安中市と、
集団接種を継続した高崎市や桐生市等との、インフルエンザ罹患率の差異を
示したものあり、双方に有意差がないことが分かる。このほかの調査結果も
踏まえて「前橋レポート」は、ワクチンは有効率20%どころか、無意味だ
と結論し、これを受けてワクチンの学童集団接種が廃止されている。   

      

図1 ワクチン接種有無とインフルエンザ罹病率:学童の例
        引用先:前橋レポートhttp://www.kangaeroo.net/D-maebashi.html

 この「前橋レポート」の結論を、明確に実証するのが、ワクチンの使用量
とインフルエンザ患者数との対比を示したグラフ1である。       
 我が国のインフルエンザワクチン生産量と使用量は、グラフに示すように
学童集団接種の廃止で激減したものの、平成10年頃から再び増加に転じ、
この10年は 高齢者への予防接種が奨励されたため激増している。   
 もし、ワクチン接種にインフルエンザ予防の効果が少しでもあるのなら、
ワクチン接種増加に伴い 患者数が減少しなければならないが,グラフから
分かるように,逆に増加しているのだ。つまり、ワクチンがインフルエンザ
の予防には無力だという現実を、如実に物語っているのである。     

 そして、ワクチン接種には、発生確率は低いとは言え 恐ろしい副作用が
伴うのだ。この点に付いては 改めて報告したいと思う。       


グラフ1 ワクチン供給量とインフルエンザ患者数の推移
        ワクチン供給量引用先:www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/.../jichitai20130708-01.pdf(厚労省)
患者数引用先:http://idsc.nih.go.jp/iasr/31/367/tpc367-j.html(IASR)ほか
         http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1280192927(Yahoo知恵袋)


このような ワクチンの無意味さについて、北見市の上ところ診療所の
森眞人医師は次のように指摘している。               
「よくワクチンの有効率は「70%」ということを HPなどに書いている
医者がいますが この数字、実は 古いらしく、僕も最近知ったのですが
この有効率が 年々あまりおもしろくない数字になってきているらしく、
「20〜30%」なんてのが現在の数字のようです。 ところが、これも
データのとりかたによっては 非常に幅のあるものになってしまうし、
だからインフルエンザのワクチンに限って言えば この「有効率」って
いうのはあまり信用しない方が良いようです。          
 それに数字が下がってきたからなのかどうなのか、最近はそういう
おもしろくない数字を出してくる厚生省・医療関係者はあんまりいな
いようです。理由は分かりますけどね。             
http://d.hatena.ne.jp/mori_masato/20111005/1317842666
上ところ診療所内科診療室より 2011-10-05          

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