付録12. インフルエンザ・ワクチンは重症化を防ぐのか?
 いわゆるワクチン肯定派も、最近では 前記のように、インフルエンザ・
ワクチンの感染予防効果が低い点は認め始めている。 しかしその一方で、
感染してしまったとしても、ワクチンには 「重症化を防ぐ」という効果が
あるので 予防接種すべきだと主張する。しかしその根拠となるような研究
、とくにRCT論文が示されているわけではない。           
ランダム化比較試験 略称RCT:評価の偏りを避け、客観的に    
治療効果を評価することを目的とした研究試験の方法       

 ところで YOMIURI ONLINEの発言小町に 「インフルエンザ予防接種、
感染しても軽く済む、の根拠は?」というテーマでの意見募集があり、関心
が高いと見えて、30件以上の投書が集まっている。          
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2012/0131/479596.htm      
http://komachi.yomiuri.co.jp/t/2012/0131/479596.htm?o=0&p=2
 そして、各々の体験から、軽く済む、いや関係なかった、と意見を述べあ
っている。賛否は相い拮抗しているが、ワクチン接種すれば重症化しないと
いう医学的な根拠を示した意見は見当たらない。            
 要は、重症化するかしないかは、ワクチン接種をしたかしないかには関係
がなく、それぞれの人の 体調や免疫力の強さに関係するからだろう。  
 つい先日、テレビのスポーツ番組を見ていたら、ノルディックの兄弟選手
の一方が、ワクチン接種していたにもかかわらず高熱を発しワールドカップ
への出場を断念したという話題が出ていた。まあ、そんなものらしい。  

 このような疑問点について、北見市の上ところ診療所の森眞人医師は、 
以下のように実情を説明している。                  
http://d.hatena.ne.jp/mori_masato/20111005/1317842666
上ところ診療所内科診療室より 2011-10-05          
   「重症化を防ぐ」とかいろいろ、それでも苦し紛れのようなメリットが
厚生省はじめあちこちで強調されていますが、本来この「重症化」という
のがいったいどこからが重症であるのかもあいまいなため、よく考えてみ
るとこの理屈もとっても疑わしいものであると言えるでしょう。    
 重症のことを インフルエンザ脳症や肺炎など のことを狭く指すので
あればそうなのかもしれませんが、それにしてもはっきりと脳症や肺炎を
防いでいるという証明は今のところないはずです。」         

 そして、「前橋レポート」とり纏めの一人で、もと国立公衆衛生院疫学部
室長の母里啓子(もりひろこ)氏は、その著書「今年はどうする?インフル
エンザ」の中で、「現在のインフルエンザワクチンは 発病をおさえること
も、症状を弱めることもできません。」と断言している。        

 いや、「症状を弱めることができない」どころか、逆に「症状を悪化さ
せることがある」という実証例が 付録13に紹介されている。    
 テレビや新聞で、「インフルエンザ・ワクチン接種は重症化を防ぐ」と
公言する人たちは、その根拠を示さない限り、「薬屋の手代」と悪評され
ても仕方ないだろう。                       
http://netsurfer-k.info/ ネッとサーファー"K"
チャットchat、思いつくまま、気の赴くまま 131230 新聞記事?それとも、広告?
 

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