公共放送から御用放送に変容するNHK 150928
変造としか思えないNHKの世論調査ほか

衝撃のNHK世論調査                          
それは、参議院での安保法制審議が最終局面に入った14日の夕刻のことだった。
食事を終え、何気なく7時のNHKテレビニュース画面を見ていてギョッとしたのだ。
「これはおかしいよ! 変だぞ!」と直感した。

それは、安保法制についてのNHK世論調査結果を報道したニュースだったのだが、  
アナウンサーが「安倍政権の支持率が回復して不支持を上回りました」と言ったのだ。
「えっ! まさか!」  ・・・・・・!  だが、それだけではなかった。
従来のマスコミ各社の世論調査では、約80%の人が法案の審議は尽くされていないとし、
        60%以上の人が法案を今国会で成立させるべきではない、としていた。
これに対し今回のNHK調査では、それぞれが58%と45%に減ったというのだ。まさか!

写真1:安倍政権の支持率が回復したと伝える2015年9月14日のNHKニュース7 「えっ!まさか!」

写真引用先 アナウンサー:http://d.hatena.ne.jp/a-haha/20150306/p1 「はっは」の絵日記
安倍政権支持率グラフ:http://saigaijyouhou.com/blog-entry-8003.html 真実を探すブログ

連夜、国会 の周囲に大勢の人が集まって安保法制に反対の意思表示を続けているさ中、
安倍政権の支持率が回復する訳がなかろう! 他社の従来調査とあまりにも違い過ぎる!
長年の経験から「捏造、あるいは変造ではないか?」という疑念が頭の中をよぎった。

それとも、安保法制に関する国民の世論動向に、何か変動が生じたのだろうか?

それから1週間、安保法制の参院可決を待ってマスコミ各社が世論調査の結果を報道した。
案の定、それらの数字はNHKの調査結果と大きく食い違っていた。 いや、          
     多くの項目で、NHKの数字がマスコミ各社と大きく食い違っていたのだ。

しかもNHKの数字は、全ての項目で政権側に有利な方向にシフトしており、         
   盛り上がる反対運動に水を差すタイミングを選んで、ニュース7で放映されたのである。


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他社とかけ離れたNHKの世論調査                      
それでは、NHK世論調査結が他のマスコミ各社とどれほどかけ離れているのだろう?
4つの重要なアンケート項目の調査結果について、一つずつ吟味してみよう。

まず、安倍政権の支持率について。                    


一見、NHKとマスコミ各社の数字に大きな差がないように見えるが、そうではない。
マスコミ各社のアンケート結果は、全て「支持しない」が「支持する」より多いのに
                  NHKだけが「支持する」人の方が多いのだ。
これは、量的な差の問題ではなく、質的な差であって、             
           民主主義の多数決原理から言えば決定的な差異なのである。

冒頭のニュース7の映像をもう一度見てほしい。 わずか4%差であっても、   
    「支持する」が上に来るか、「支持しない」が上に来るかによって、   
                視聴者へのインパクトは決定的に相違するのだ。

次に、安保法案の国会審議が尽くされたか?という問題。           


マスコミ各社の世論調査では国民の8割前後が「尽くされていない」と答えている。
これは今回に限ったことではなく、従来同傾向の数字が続いているのだ。
これに対しNHKの世論調査は58%という低い数字で、とても信じられない思いだ。
その上、NHKの場合は4割近い人が回答を保留しているのは何故だろう??

次に、安保法制を評価するか、しないかという問題。              


これに ついてもNHKの数字は解せない。
ほかの世論調査結果が全て「評価できない」が過半数を超えているのに、
NHKだけが45%と、過半数割れである。
しかも、他社の場合は80%以上の人がYesNoをはっきりさせているのに、
NHKでは3分の1以上の人が答えを保留にしているのは何故だろう?
いったいどんな質問の仕方をして、回答を得ているのだろう?

最後に、安保法案が憲法に違反していると思うか?という問題。           


この問題については、各社世論調査で過半数以上が「憲法に違反」としているのに対し、
NHK世論調査では「憲法違反」が3分の1に満たず、驚いたことに約半数が無回答なのだ。

法律学者や弁護士の9割以上が憲法違反だと明言している中、          
            NHK世論調査回答者はなんと寝惚けた人たちなのだろう。

どうすれば、そのような人々を回答者に選べるのか、秘伝を公開してほしいものだ。


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御用放送に変容するNHK                        

 このように、NHKの世論調査結果はマスコミ各社の結果と明らかに乖離(かいり)している。
しかも全ての項目で、安倍政権や安保法制への印象が良くなる方向に乖離しているのだ。

世論調査結果にこのような偏りを生じる原因としては、質問方法、調査対象者の構成、
あるは集計方法のいずれかに異状があった場合であり、世論調査としては「不正」である。
そして、その異状が意図的であるか否かに関わらず、調査結果を公表する行為は不正である。

今回のNHK世論調査結果は、直後に行われた各社の調査結果だけではなく、      
            従前の各社の世論調査結果と比較しても大幅に乖離していた。
もしNHKに公共放送機関としての自覚があったなら、                
     調査結果に疑問を持ち、その原因を調査分析し、公表を躊躇ったに違いない。

しかし、世論調査の結果は視聴率の高さを誇るニュースセ7で14日に早々と放映され、
さらに、18日の参院可決までの間、NHKのニュース解説などで しばしば活用された。

言い換えれば、この世論調査結果は NHKの意図そのものであり、          
     その意図とは時の政権に多少でも有利なPRをすることであり、      
          NHKの、御用放送への変容を象徴した行為だと言わざるを得ない。

しかも、18日を過ぎマスコミ各社の最新の世論調査が発表される頃になると、   
    NHKの世論調査結果はホームページから逸早く消去されてしまったのである。
世論調査結果が掲載さているはずの、NHK-ONLINEの              
http://www3.nhk.or.jp/news/hml/20150914/k10010234051000.html
     は閉鎖されてしまい、今は、検索してもエラー表示が現れるだけである。

もし確信ある世論調査結果なら、なぜ他社の世論調査結果と比較できるよう、   
             正々堂々とホームページで公表し続けないのだろうか?
比較されるのを恐れて隠蔽した、と言われても仕方がないだろう。        

NHKの御用放送への変容といえば、最近思い当たることが多い。 たとえば、    
連日国会周辺で行われていた安保法制反対デモについて、NHKは殆ど報道してこなかった。

その最たるものが8月30日の歴史的な反対デモへの対応である。         
この日は、国会周辺だけでなく、霞ヶ関から日比谷公園までが12万の人波で溢れた。
しかしNHKは当日の「ニュース7」は無論、翌朝の「おはよう日本」でも報道しなかった。
これは、政権に不利な報道は極力押さえる、あの読売新聞にも匹敵する恣意性だと言える。

実のところ、この8月 30日の大集会については、朝日・毎日・東京の各紙は翌日の朝刊
の一面で大きく報道した。しかし読売新聞は三面の2段程度のコラム記事で扱い、しかも、
数百人規模で行われた 新宿の安保法制賛成デモと対等に扱うことで、事実を矮小化した。
御用新聞の面目躍如と言ったところだが、全く報道しなかったNHKよりは上かな?(失笑)

写真2:2015年8月30日の国会デモと各新聞の扱い方                

写真引用先 左:http://saigaijyouhou.com/blog-entry-7799.html                
      中:http://matome.naver.jp/odai/2144099215013007101            
      右:http://blog.goo.ne.jp/hanamiduki87/e/1c325f42ce7b6e63306fe71436759973


御用放送を象徴する振る舞いは他にもある。                           
たとえば18日、参院の特別委員会で安保法案が暴力的な方法で強行採決された後、午前0時の本会議まで、
NHKは国会中継を中断した。この間、国会では鴻池特別委員長などの問責決議案の審議採決が行われ、
インターネットではその様子が中継放送されていた。

国民の関心が集中している問題について、インターネットは報道し、NHKは報道しない。
             いったい、どちらが公共的な報道機関だと言えるのだろう?


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あとがき                                

 有権者の17%の得票しか得ていない政党が国会の過半数を超える議席を獲得し、
その半数の支持しか得られなかった一個人、
つまり有権者の8%の支持だけで総理になった一個人が独断で国を動かす時代だ。
もはや、政党や国会議員に政治をまかせてはいられない時代である。

今後はことあるごとに、国民が政策に対し明確な意思表示し、行動しなければならない。
とりわけ安保法制のように国の行く末を左右する重要な政策に関しては、     
    投書や討論会、署名運動や世論調査、抗議行動や住民投票など、     
      あらゆる機会を通じて積極的に意思表示する姿勢が国民に求められる。
国会議員ではなく、市民が政治に参加し、政治をを動かすべき時代なのである。

そのような時にあって、行動の指標の一つになるのが世論調査である。  したがって、
世論調査では極力客観的なデータを収集するようマスコミ各社は努力しなければならず、
           そこに恣意的な数字がまぎれこむことは絶対あってはならない。

その意味から、今後NHKの世論調査結果やニュース番組でのテーマ選定については、  
有料公共放送としての資格があるのかどうかを厳しく問うて行く必要があると思われる。


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<参考文献>
1)NHKの世論調査について:
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20150914/k10010234051000.html
NHKオンライン NHKニュース:世論調査結果が掲載されていたが、現在は<エラー>表示されるのみ

http://wrs.search.yahoo.co.jp/FOR=Kc2vmnRV3ihnQ1axYyVPXB4rdm04Uh7OxiwEo_8up6zUbtRkM6pPgJanxA3Ara2T8x81TvcOUCZXC6arRQ3YhkkAE_yn8bjH_Q41V_oM6QaBNdY2IIQsFi_IVDNmI76bpRfwSFtj81EoPx32VPveVE5l637ghDQ7yy7HBOsiaMkPDD82UjI7xToZHHY0AtnLBOEDkdSWbeeLNB3s8aWGk.hr05TtCAZcEQMJZWlY3MxZE0tCfuPL26M-/_ylt=A2RA0l6qYf9V.UAAjoKDTwx.;_ylu=X3oDMTEzbmJlaWpyBHBvcwMxNQRzZWMDc3IEc2xrA3RpdGxlBHZ0aWQDanAwMDI2/SIG=129vkevsi/EXP=1442900842/**http%3A//d.hatena.ne.jp/news-worker/20150915/1442245039 ニュース・ワーカー2
NHKが9月11-13の3日間実施した世論調査の結果を報じました。                 
安倍晋三内閣の支持率では、「支持する」は前月より6ポイント増の43%、「支持しない」は7ポイント減の
39%で、6月の調査以来3カ月ぶりに「支持」が「不支持」を上回ったとのことです。          

http://d.hatena.ne.jp/cangael/20150915/1442290802
信じられないNHKの世論調査 NHK NEWSWEB「安倍内閣『支持』43% 『不支持』39%」
NHKが「?」と思う世論調査を出してきた。 これだけ、国民に決定的に総スカンの安保法制を強行採決しようとしているのに

http://saigaijyouhou.com/blog-entry-8003.html 真実を探すブログ
【世論調査】安保法案の今国会成立、「必要ない」が68%!朝日世論調査で反対大多数!NHKは安倍内閣支持率アップに!


2)各社の世論調査について:
http://news.yahoo.co.jp/pickup/6175018 <毎日新聞調査>安保関連法成立「評価しない」57%
毎日新聞は19、20両日、安全保障関連法の成立を受けて緊急の全国世論調査を実施した。
成立を「評価しない」との回答は57%で、「評価する」の33%を上回った。
参院平和安全法制特別委員会で与党が強行採決したことに関しては「問題だ」が65%を占めた。(毎日新聞) 

http://headl ines.yahoo.co.jp/hl?a=20150920-00050086-yom-pol
読売新聞社は19-20日、安全保障関連法の成立を受けて緊急全国世論調査を実施した。
安倍内閣の支持率は41%で、前回調査(8月15-16日)から4ポイント下落し、不支持率は51%(前回45%)に上昇した。
安保関連法の成立を「評価しない」人は58%、「説明が不十分だと思う人は82%に達した。

http://www.asahi.com/articles/ASH9N4TWPH9NUZPS004.html?iref=comtop_6_06
 安全保障関連法の成立を受け、朝日新聞社は19、20両日に全国緊急世論調査(電話)を実施した。
安保関連法に「反対」は51%で、法律が成立してもなお反対が半数を占めた。国会での議論が「尽くされていない」は
75%、安倍政権が国民の理解を得ようとする努力を「十分にしてこなかった」は74%に上った
。  内閣支持率は35%(9月12、13両日の前回調査は36%)で、第2次内閣の発足以降、最も低かった。

ttp://www.jiji.com/jc/graphics?p=ve_pol_cabinet-support-cgraph 時事ドットコム
 時事通信が4-7日に実施した9月の世論調査に よると、安倍内閣の支持率は前月比1.2ポイント減の
38.5%だった。政権復帰後、初めて4割を切った前月を下回り、最低を更新した。

http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015092001001362 東京新聞
共同通信社が19、20両日に実施した全国緊急電話世論調査によると、安全保障関連法に「国会での審議が
尽くされたとは思わない」の回答は79・0%、「尽くされたと思う」は14・1%だった。
安倍政権の姿勢に関し「十分に説 明していない」は81・6%で、政府への根強い不満が浮き彫りになった。
内閣支持率は38・9%で8月の前回調査から4・3ポイント下落、不支持率は50・2%だった。(共同)

http://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye2594186.html JNN世論調査 TBSニュース
安保関連法が、19日、成立したことを受けて、JNNは緊急世論調査をこの土日に行いました。
それによりますと、国会での審議について、「不十分だった」と答えた人が76%でした。
また、安保関連法が成立したことについて、「評価する」人が33%、「評価しない」人が53%でした。

http://www.ntv.co.jp/yoron/201509/index.html NNN世論調査調査日 9/4(金)-9/6(日)

http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn?a=20150921-00000002-nnn-pol 日本テレビ系(NNN)
日本テレビと読売新聞は19日と20日に緊急世論調査を行った。安全保障関連法が成立したことについて
「評価しない」との答えは58%に上った。          

http://blog.goo.ne.jp/motch150530/e/ed3bb62048d40cd5445095463b43d3d3
王様の耳はロバの耳 【産経新聞・フジテレビ FNN】(9月21日)
⇒「安保法制整備は7割が「必要」でも、安保法案成立「評価しない」が6割」
安倍内閣の支持率 支持:42.6% 支持:47.8%
                                     
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