ECRRへようこそ

1986年4月26日の未明 ウクライナにあるチェルノブイリ原子力発電所が爆発
飛び散った放射性物質が ヨーロッパ全土に厄災をもたらしました

この事故をきっかけに 欧州議会グリーン・グループなどが動きだし
1997年に開催されたブリュッセル会議の決議に基づいて ECRRが創設されました

正式名はEuropean Committee on Radiation Risk(欧州放射線リスク委員会)で
原発推進のICRPに対し 反原発のECRRとして 貴国でも知られています

創設のいきさつからも お分りと思いますが
ECRRは 発足時から常にICRPの思想や行動に対し 批判的な立場をとっています.



私たちECRRは

 国連の人権宣言 あるいは ロールズの正義論 に基づく哲学 つまり
基本的自由の全員への平等な配分と 最も不遇な人々の利益の最大化 を図る
という原理を 放射線被曝問題にも適用するべきであると提案します.

よって 私たちECRRの基本理念は 以下に要約されます

「同意のない放射能放出は 最も低い線量であっても             
    小さいとは言え致死的な危害の確率を持つので 倫理的に正当化できない」
 

これに対し ICRPの基本理念は 以下のように要約できます

「大きな社会損失が防止できるなら 一定範囲の致死的危害は耐えられる」

私達ECRRは このようなICRPのベンサム的な功利主義 つまり
「社会の最大幸福」のために「不幸な小数」の存在を無視する思想 を強く非難します.

さらに 私たちECRRは

100mSv以下の低線域での ICRPのリスク係数は時代遅れであり、
放射線リスクが著しく過少評価された 不当なものであると 強く主張します

具体的に言えば

 低線量分野では 内部被曝に関する新たな知見が いくつも発見されているのに
ICRPはこれらを排除し 自らの「線形しきい値なし」仮説に固執しています

つまり 内部被曝に特有な現象を無視し 単に外部被爆の延長と見なしているのです 
しかも その線形仮説の係数自体が 下図に示すように不当に低い値になっています

このようなICRPのリスクモデルは、科学的方法論の重大な悪用に基づいており
これを採用すれば 誤差が最低でも10倍になると いう危険性があります。


福島の被爆問題で具体的に計算してみましょう 

先日 貴国の文科省が航空機を使った土壌汚染マップを公表しました

これによると 放射能汚染は福島県を中心に、関東6県ほかに及んでいて
6万(3万)Bq/m2以上に汚染され地域の人口は 約2百(4百)万人

これを トンデル法(後述)を用いて計算すると
福島県を中心に 今後少なくとも19万人のがん患者の発生が予測されます
ICRP基準の予測では約6千人ですから 実に30倍の開きがあります

さてあなたは ICRPの予測とECRRの予測と どちらを信用しますか?
どちらが正しいのかは 5年後くらいから見え始め 10年後には明確になるでしょう

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低線域におけるガン死発生のリスク値(ECRRとICRPの対比)
このグラフは、福島の学童が仮に20ミリシーベルト/年の環境下で6年間生活した場合、
ガン死がどれだけ増加するかについて、各国研究機関の研究調査結果を比較したもので、
ICRPは学童の1%程度、ECRRは学童の10%以上ががガン死すると主張している。
 http://netsurfer-k.info/imjンjレポート「低線被曝:福島の子らは?」より引用

(未  完)

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